平成24年中の交通事故発生状況──全国
項 目 | 人数・件数 |
対前年比 |
死者数※ |
4,411人 |
-252人(-5.4%) |
発生件数 | 665,138件 |
-26,918件 (-3.9%) |
負傷者数 |
825,396人 |
-29,214人 (-3.4%) |
※1月8日掲載の交通事故死者数速報と比較して、対前年比の数字が異なっていますが、これは、このたび警察庁の死傷者数データに修正が加えられたためです。
愛知県警の過去の交通事故死傷者数が正しく計上されてこなかったことが判明し、平成25年2月8日に訂正数値が公表されました。この結果、平成23年中の全国の交通事故死者数は51人増加して4,663人となり、平成24年中の減少数は前回発表の統計値(1月7日公表の速報)の201人減から252人減へと訂正されています。
なお、発生件数と負傷者数は速報値から計上値へと変更されています。
■死亡事故全体では、前年より5.4%減少
平成24年中の交通事故死者数は4,411人で、前年の4,663人より5.4%減少し、12年連続で減少しました。
また、発生件数・負傷者数ともに8年連続して減少しました。
全体的に減少傾向であるにも関わらず増加が目立ったのは、次の3点です。
① 高速道路における死亡事故が増加
前年と比較すると高速道路での死亡事故は件数(前年比+6件、+3.2%)、死者数(同+9人、+4.2%)とも3年連続の増加となっていて、過去10年間の平均増減率(件数-5.1%、死者数-5.2%)と比較しても、大きく増加しています。
道路別でみると、指定自動車専用道路は件数・死者数のいずれも減少していますが、高速自動車国道は件数が+16件(+11.4%)、死者数が+21人(13.2%)と。いずれも増加しています。
とくに増加しているのは、事故や故障等のため本線上に降り立った人に衝突する事故(佇立者事故)や、停止した車内に留まっていて衝突された事故で(停止車内事故)、それぞれ佇立者事故が37件(+4件)、停止車内事故が12件(+5件)発生し、この2つ(計49件)で高速道路死亡事故の4分の1を占めています。
② 事業用トラックの死亡事故が増加
死亡事故を第一当事者別にみると、自家用自動車は乗用車・トラックとも前年よりすべて減少していますが、事業用自動車ではトラックを中心に増加が目立ちます。
減少したのは、事業用乗用車・軽乗用車(ハイヤー・タクシー)、事業用マイクロバス、事業用軽トラのみで、あとはすべて増加しています。
【増加したもの】
・事業用大型乗用(バス) 死亡事故件数 14件 (+5件、+55.6%)
・事業用大型トラック 〃 208件(+9件、+4.5%)
・事業用中型トラック 〃 140件(+7件、+5.3%)
・事業用普通トラック 〃 24件 (+9件、+60.0%)
・事業用トレーラ 〃 40件 (+6件、+17.6%)
このほか、特殊車の死亡事故が34件(+10件、+41.7%)と目立っています。
【減少数の大きいもの】
・自家用軽トラック 死亡事故件数 441件 (-71件、-13.9%)
・自家用普通トラック 〃 208件 (-50件、-19.4%)
・自家用普通乗用車 〃 1,364件 (-45件、-3.2%)
・自家用軽乗用車 〃 800件 (-45件、-5.3%)
③ 高齢運転者の死亡事故が増加──後期高齢者で顕著
年齢層別の死者数をみると、全年齢では減少していますが、65歳以上の高齢者ではわずかに増加し、死者数全体に占める割合は高齢者が51.3%と半数を超えています。
高齢者をさらに細かくみると、65歳~74歳は減少し、75歳以上の高齢者で増加が目立ち、状態別では自動車乗車中と原付乗車中で大きく増加しています。
【75歳以上の高齢者】
・自動車乗車中 死者数 351人 (+22人、+6.7%)
・原付乗車中 死者数 98人 (+13人、+15.3%)
・自転車乗用中 死者数 243人 (+2件、+0.8%)
また、第一当事者の年齢層別死亡事故件数でも75歳以上の高齢者の増加が目立っています。
・75歳以上が第一当事者の死亡事故 460件(+36件 +8.5%)
■ 都道府県別では愛知県がトップ
●死者数が最も多いのは愛知県の235人、2位は 北海道と埼玉県の200人、次いで4位は東京都の183人、5位は大阪府182人の順となっています。
●死者数の少ない都道府県は、トップが鳥取県の30人、以下徳島県32人、山形県37人・福井県37人、長崎県39人などとなっています。
詳しくは、政府統計のWEBサイトをご覧ください。
※データーはすべて警察庁:2013年2月14日発表
「平成24年中の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取り締まり状況について」より