生活道路で、「こんな狭い道路で、どうしてあんなにスピードを出して運転しているのだろう。子どもなどが飛び出して来たら、避けられないのに」と思う車に出会うことがあります。
幅員の狭い道路でスピードを出していると、急な飛出しに対処できませんし、相手側に与えるダメージも大きくなります。
自動車事故総合分析センターでは、平成19年から23年までに生活道路で発生した四輪車と歩行者の死亡事故を分析しています。それによりますと、四輪車側の危険認知速度(相手を危険と認知したときの車両の速度)が時速30キロを超えると急激に死亡事故率が上がっています。
時速30キロ未満のスピードでは、さほど死亡事故率は高くはないのですが、時速40キロ未満になると急に高くなっており、時速50キロ未満になるとさらに急激に上昇しています。
このデータをみてもわかるように、生活道路でのスピードの出し過ぎは命取りとなります。
生活道路では、駐車車両や家の門などの陰から歩行者が飛び出してくるかもしれないと危険予測をするとともに、スピードを十分に落として走行することが安全運転の鉄則です。
(シンク出版株式会社 2013.2.20更新)
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