応急手当の講習などで、よく「カーラーの救命曲線」というグラフが使われていますが、これはどういうグラフを示したものかご存じでしょうか?
これはフランスのカーラーが作成したもので、心臓が止まってから、または呼吸が止まってから、大量出血してから、何分くらい経過すると死亡率が上がるかを曲線で示したものです。
以前は、「ドリンカー曲線」というものが使われていましたが、最近では「カーラーの救命曲線」がよく使われています。
たとえば、それぞれの死亡率が50%になるのは、心臓が停止してから3分が経過したとき、呼吸が停止してから10分が経過したとき、多量出血してから30分が経過したとき、となっていますから、それまでに救命措置をしなければ助かる率は非常に低くなるというわけです。
ところが、搬送依頼をしてから救急車が到着するまでの時間は、全国平均で約6分と言われていますので、心臓停止した場合には現場に居合わせた人が早急に心肺蘇生法を実施することが必要不可欠になってきます。
重傷者を前にすると、心臓マッサージなどの応急手当をすることに躊躇しがちですが、心肺蘇生などの救急法をときどき見直したりして、いざという時に対応できるようにしておいてください。
(シンク出版株式会社 2013.2.21更新)
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