今日は、バック事故が多発しているというお話をしたいと思います。皆さんのなかにも、バック時に当たらないまでもヒヤリとした体験のある人は多いと思いますが、当社ではなかなかバック事故が減らずに困っています。
実はA営業所で、すべての車にバックモニター(バックアイカメラ)を付けて事故防止を図ったのですが、結局のところバック事故は減少しませんでした。
実際の事故原因を調べてみると、
●モニターを見る前にアクセルを踏んでいて
見たときはすでに当たっていた
●モニターでは電柱が遠くに見えたのだが、
意外に近くて当たってしまった
●モニターには映らない上部の軒(ヒサシ)に当たってしまった
●モニターの死角となった車の横の場所からやってきた自転車に当たってしまった
●暗い倉庫の隅にモニターではっきり確認できなかった障害物があり、
旋回してバックしたときに接触してしまった
──といった状況で事故が起こっていることがわかりました。
モニターがあってもドライバーの注意が行き届かなければ、事故は防げません。
そこで皆さんは、少しでも不安だなと感じたら、モニターに頼らないで「車を降りて見る」ことを徹底してください。降りて自分の目で確かめると、障害物は簡単に発見できます。
「まあ大丈夫だろう」という甘い考えでバックした時に、事故が起こっていることを肝に銘じておきましょう。
(シンク出版株式会社 2013.2.25更新)