国土交通省発行のメールマガジン、「事業用自動車安全通信」には、重大事故や報告事故の事例が毎回掲載されています。そのなかで、2012年1月以降掲載された「車両火災」の事例を一覧表にしてみましたので、参考にしてください。
2012年1月から本年1月までの間に21件の車両火災が報告されています。
(※表を見てわかるようにそのうち大型バスが19件と「安全通信」に記載された火災事故の大半を占めますが、これは乗客の安全など注目度が高いからです。実際には、トラックの火災事故も毎年100件~150件が同省に報告されています──ページ下のグラフを参照)
バス・タクシー火災ではいずれの事例も、運転者の的確な判断・措置と避難誘導が行われ、乗客や乗員が負傷した例はありませんが、バス等大型車の車両火災は一つ間違うと大事故に結びつく恐れがあります。事業用自動車の事業所では、とくに車両の点検整備と防火対策、運転者指導に取り組みましょう。
運転者指導としては、発火時に備えて初期消火のための消火器設備の点検、取扱い方法の確認、乗客の避難誘導訓練なども実施しておくと安心です。
自動車運送事業用自動車事故統計年報(平成23年/平成25年2月公表)より