交差点を右折するときには、対向車線を横切ることになりますので、対向直進車や横断先の歩行者など危険要因がたくさんあり、運転者は大変神経を使いますよね。
ところが、注意しなければならないのは、右折時だけではありません。右折して入った道路でも右側から横断してくる歩行者に注意が必要です。
右から横断してくる歩行者は、横断しようとして左側を確認したときに、交差点の信号が赤になっていると直進してくる車はいませんので、安心して横断を始めます。
ところが、歩行者から見た信号が赤でも交差道路の信号は青ですから、交差点を右左折してくる車がいたら、左から車が来ることがあります。
歩行者としては、左側から車が来ていないと思って横断していますから、途中で左側の安全確認をしませんので、車と衝突する危険が高くなるのです。とくに、高齢者の場合はこの傾向が強くなります。
交差点を左折するときには、左折先の道路の右側からくる歩行者は前方に見えて発見しやすいのですが、右折するときには運転者の右側から横断してきますので、注意が向きにくいのです。
とくに、夜間の場合には右折直後に右側から渡ってくる歩行者は発見しにくいので、右折直後に右側から横断してくる歩行者や自転車には十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2013.3.14更新)
交差点とその付近は、もっとも事故が多発する地点です。
本冊子は、交差点における「右折」「左折」「直進」時の運転行動をチェックし、自分自身の行動の危険度を理解したうえで、運転目標を設定し、事故多発地点である交差点での事故防止を図ることができます。