右折時は直進車の死角にいるバイクに注意

   交差点を右折するときには、まず最初に注意しなければならないのは、対向車線を走行してくる直進車の存在です。
 直進車が接近していれば、当然交差点の中央で待機して、直進車をやり過ごす必要があります。
 そして、直進車が通過した後に右折しますが、そのときに注意したいのが、直進車の後方を走行してくるバイクです。
 直進車とバイクの走行位置によっては、右折車のドライバーからは、バイクが直進車の死角に隠れてまったく見えないことがあるからです。
 
 さる3月4日、神奈川県藤沢市の市道交差点で、右折待ちしていた乗用車が何台か直進車をやり過ごした後、右折を開始したところ直進してきたバイクと衝突し、乗っていたライダーが死亡する事故が発生しました。
 ドライバーの話では、「何台か右折待ちでやり過ごした後、もう大丈夫と思って右折したら、当然目の前にバイクがあった」などと供述しており、バイクが対向直進車の死角にいて見えなかったことをうかがわせています。
 右折するとき、対向直進車が目の前を通過すると同時に一気に右折する人がいますが、こういう右折をしていると、直進車の死角にバイクがいたりすると対応できません。
 右折時は、直進車が通り過ぎた後に、ゆっくりと右折していけば、たとえバイクが直進して来ていても、十分に対処できるはずです。

(シンク出版株式会社 2013.3.29更新)

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