昨年の4月、京都府の亀岡市で無免許運転の車が登校中の児童の列に突っ込んだ事故をきっかけに、無免許運転に対する厳罰化が検討されています。
一般的に考えて、無免許運転をするような人は、交通モラルが低くて、危ない運転をしていると思われますが、交通事故総合分析センターの発行する「イタルダ・インフォメーション(No.99)」でも、このことがデータ的にも実証されました。
このデータは、平成19年~23年までに発生した無免許運転による人身事故と有効免許所持者による事故との差を比較したものです。
それによりますと、無免許運転で事故を起こした人は、免許を所持している人に比べて、危険認知速度(事故直前の速度)が高い、シートベルトやヘルメットの非着用率が高い、飲酒運転の割合が高い、信号無視や一時不停止などの交差点関連の違反が多いなど、危険な運転をしていることがわかりました。
また、事故を起こした後に、無免許運転の発覚を恐れて、負傷者を救護せずに逃げたり、警察に事故の報告をしなかった割合が異常に高くなっていることも大きな特徴になっています。
職場では、まったく免許取得したことがない人が運転をすることはないかもしれませんが、運転免許証の期限切れや免許停止中の人が運転することは十分に考えられます。
免許停止中の人が運転しないことはもちろんですが、常に免許証の有効期限もチェックしておきましょう。
(シンク出版株式会社 2013.4.1更新)
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