日本損害保険協会では、このほど昨年11月に保険金を支払った事案(自動車盗難512件、車上ねらい・部品盗難1,706件)を対象にした自動車盗難事故実態調査の結果を発表しました。
車名別では、ハイエースがワースト1位で、被害件数は前年に比べて(-42.7%)と大幅に減少しましたが、平成19年の調査から6年連続でワースト1位となりました。
以下、2位クラウン、3位はセルシオ、4位はプリウス、5位はランドクルーザーの順となっています。
今回の調査で特徴的だったのは、トラックの盗難が増えているということです。
6位にフォワード、7位にヒノレンジャー、8位にキャンターが入るなど、被害が多い上位20車種のなかに、トラックが6車種(63件、構成比12.3%)含まれています。11位にエルフ、13位にファイター、15位にダイナとなっています
損保協会によりますと、日本のトラックは耐久性に優れており、高性能なため、発展途上国等で人気があるため、年式の古い車でも窃盗犯の標的となっているのではないかということです。
トラックは車体が大きいために、盗難されにくいと考えがちですが、盗まれたトラックは解体されたうえ、不正に輸出されるケースが多くあると言われています。
これからは、トラックといえども、乗用車並みの防盗意識と防盗性能が必要です。
(シンク出版株式会社 2013.4.3更新)
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