先日、春の全国交通安全運動が開始されたとき、生活道路の入り口などにいつもより大勢の警察官が立っていた姿に気づかれた方も多いと思います。
昨年4月の京都府亀岡市における登校中児童の死傷事故などを受けて、警察庁は、全国の小学校の通学路など約 4、500か所で、一斉取り締まりを実施しました。
その結果、通行禁止違反などドライバーが摘発された件数は1万4380件に上ったそうです。
皆さんは、朝の通勤や業務での運転時に「ここは通学路だから迂回しよう」とか「車両通行禁止の時間帯ではないか」などといったことを意識していますか?
子どもたちが利用する通学路・生活道路が、幹線道路へ抜けるための近道などに利用され、午前中の早い時間にスピードを上げて通過する車が少なくないのが実情です。
時間帯を限って車両通行禁止の規制をかけていても、標識を見落として進入する車が後を絶ちません。
このように狭い通学道路の車両通行量が多いことも、児童の交通事故が多発している原因の一つです。
安易に抜け道を使わないで、「この道を入ったところは通学路かもしれない」「子ども達がいるかもしれない」とイメージする習慣をつけ、通学路であることがわかったら、決して入らないように心がけましょう。
また、時間帯で通行を制限している道路かどうかも忘れずにチェックしてください。
低い安全意識が高い事故の代償を生む …… 軽い気持ちの運転行動が、高い代償に結びつきます
安易な気持ちからした不安全な行動が、事故を誘発したり大きな過失責任を生じさせることがあります。
小冊子「低い安全意識が高い事故の代償を生む」は6つの事故事例について、運転者の過失責任の割合を自分なりに考えて回答する、参加型の教育教材です。
自身の回答と解説を照らし合わせてみて「こんな運転行動をすると大きな過失責任を生む」といったことをより深く理解することができます。