最近、自転車に対する取締りが強化されているのをご存知ですか?都道府県によって多少の温度差はあるものの、全国的な傾向となっています。
とくに熱心な神奈川県の例をみると、自転車利用者が信号無視などの違反をした場合、以前は罰則なしの警告が大半でしたが、今年からは交通切符(赤切符=罰金等)を切っていて、2012年の摘発件数2件に対して今年は4月10日現在で78件に達しています。
自転車利用者が加害者となった死亡事故も発生しているので、警察庁は平成23年10月に全国の都道府県警察に通達を出して、自転車利用者の悪質な交通違反は厳格に取り締まるように示しました。その傾向がますます強くなっているのです。
また、罰金刑などだけでなく、自転車が交通ルール違反をしたために交通事故が発生したような場合、自動車運転免許の停止処分などが行われることもあります。このほか、ブレーキのきかない自転車の取締りを強化できるように道路交通法の改正案も国会に提出されています。
こうした動きは、自転車に乗る人が「自転車は車の仲間だ」という意識が低く、今でもルール違反を繰り返しているからです。通勤や業務などで自転車を使う方は、自転車の交通ルールを確認しマナーを守った運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2013.4.24更新)
「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、自転車事故の代表的な事例を6つ取り上げており、事例ごとにドライバー、自転車利用者双方にどのような過失 があったかを考え、どのような不安全行動が事故に結びついたかを理解することができる、ドライバー、自転車利用者双方の教育に活用できる教育用教材です。