さる5月3日午後9時ごろ、岡山県美作市の県道で、乗車定員5人の車に6人乗った乗用車が、片側1車線の右カーブを曲がり切れずに、ガードレールに衝突し、2人が死亡、4人が鎖骨を折るなど重軽傷を負う事故がありました。
事故の原因は、定員オーバーでスピードの出し過ぎていたため、カーブを曲がり切れなかったものとみられています。
定員オーバーで運転するのは論外ですが、乗車定員一杯に乗せて運転するときには、一人で運転するときに比べて車のコントロールが難しくなりますので、十分な注意が必要です。
とくに注意しなければならないのは、カーブを曲がるときです。
カーブでは、車を外側に押し出そうとする遠心力が生じますが、遠心力は車両重量が重くなればなるほど大きくなりますから、乗車定員一杯に乗っているときには、どうしても車が外側にはみ出しそうになるからです。
また、車を停止させるときにも注意が必要です。
車両重量が重くなればなるほど停止距離が短くなるので、一人乗車のときよりも、乗車定員一杯に乗っているときには、確実に停止距離が長くなります。
乗車定員が多いときには、こうした重量の影響を受けることを頭に入れて運転するとともに、遠心力も停止距離もスピードの影響を強く受けますので、スピードを落とすことが大切です。
(シンク出版株式会社 2013.5.14更新)