踏切で電車と車が衝突する事故には、踏切内で立ち往生したり、踏切を完全に通過できなくて踏切内に車体の一部が残っていたなど、いろいろな衝突パターンがあります。
踏切事故は、車のドライバーが重大なミスを犯して発生する場合がほとんどですが、なかには踏切の道路構造によって事故を誘発しやすい場所もあります。
その代表的な例が、狭い踏切の中央部分が盛り上がっていて、カマボコ型になっている踏切をトラックなどが通過しようとして、車のボディの底が当って動けなくなるパターンです。
もう1つは、線路に平行して道路が設置してあり、踏切通過後に右折や左折をするような場所です。
こうした場所では、右左折しようとして曲がり切れなかったして、踏切内に車体の一部が残って電車と衝突するパターンです。
さる6月15日午後3時半過ぎ、東京都世田谷区代沢にある京王電鉄・井の頭線の踏切で、乗用車が踏切を渡って右折しようとして曲がり切れずに切り返しをしていたところに、急行電車が走行してきて乗用車の後方部分と接触するという事故が発生しました。
十分な道路の幅員がある場所ならこうした事故は起きないとは思いますが、道路幅員が狭いところでは、曲がり切れなかったりして踏切事故になるケースがあります。とくに、大型車の場合にはこうした事故が起きやすいので十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2013.6.20更新)
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