子どもが小さいときには、車で幼稚園や小学校に送り迎えをすることがあります。そういうときに、送迎してきた車に子どもがひかれる事故がときどきありますので、子どもの動向には十分すぎるほどの注意が必要です。
さる6月14日午後3時頃、埼玉県狭山市にある幼稚園で、園庭で遊んでいた男児2人が、幼稚園に通う長女を迎えに来た主婦の車にひかれて下敷きになり、1人は脳挫傷で重傷、もう1人は軽傷を負うという事故がありました。
同幼稚園では、課外クラブの際には迎えの車は園庭内に入ることができるようにしていたということですが、園児が遊んでいる園庭内に車の乗り入れを許可しているということは、事故を起こす危険性を自ら作り出しているようなもので、とても信じられません。
また、車を乗り入れる側も、それだけ危険な場所に入るという認識が足らないように思います。事故を起こした主婦は「気づかなかった」と話しているということですが、子どもが遊びまわっている園庭内に車を乗り入れているのに、子どもに「気づかない」ということは、どこを見て運転していたのか、と言いたくなります。
子どもは常に動きまわっていますし、車には運転席から見えない死角がたくさんあり、背丈の小さな子どもは簡単に隠れてしまいます。近くに子どもがいるときは、細心の注意を払って運転してください。
(シンク出版株式会社 2013.6.25更新)
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