車に乗っていると、自車の高さというものを忘れがちです。道路幅や対向車との距離などは常に変化するので、いつも左右の車両感覚を意識していても、上が「つかえる」ということは頭になくなります。
しかし、トラックやバスなどの大型車、あるいは荷台に荷物を載せているときには車高が高いため、意識していないと車両上部が衝突する場所も少なくありません。
最近も、次のような車体上部の衝突事故が発生しています。
■大型バスが高さ制限バーに衝突
7月20日午前11時前、横浜市神奈川区にあるトンネルの入り口で高校生を乗せた大型バス(高さ3.3m)がトンネルの入り口に設置してある高さ制限を示すバー(2.8m)に衝突しました。事故の衝撃で運転していた男性教諭を含む15人が軽傷を負いました。
こうしたトンネル・ガードの手前だけでなく、工場などの構内における車体接触事故も多発しています。車両の高さは通常は3.8mが上限ですが(※)、構内ではこれより低い位置に電線が張ってあったり、エアコン室外機などが張り出している場所があるからです。
そうした場所には、通常「高さ制限3m以下!」「大型車両進入禁止」などの表示がしてありますが、これを軽視して車を動かすと車体が架線を切ったり、施設に衝突することがあるので注意しましょう。
(シンク出版株式会社 2013.7.29更新)
(※ 道路管理者が高さについて指定した道路については 4.1mまで認められます)