高速道路における故障トラブルで悲惨な事故が多発しています。
先日も、「惰力で退避することの重要性」を紹介しましたが、つい先週の8月10日にも、佐賀県の長崎自動車道で、故障して停止した大型トラックに後続のトラック2台が追突する事故が起こり、追突したドライバーの1人が死亡しています。
高速道路会社の調査によると、不具合などでレッカー車を呼ぶ事例が全国の高速道路で年間11万件も発生しているそうです。
故障の原因はタイヤ・ホイール破損が約32%を占め、次いでバッテリートラブル、燃料切れとなっています(2012年中/NEXCO東日本・中日本・西日本)。
毎日、高速道路上で300件近くの故障が発生している計算になりますので、どこかで自分が故障車に遭遇することがあっても不思議ではないと思います。
とくに8月はお盆帰省などで通行車両が増え、故障トラブルも急増しますので、それだけ故障車への衝突事故の危険も増加します。
警察庁の調査によると、高速道路における死亡事故が増加するのは、7・8月と12月ということですが、故障車への衝突が増えることとも関係が深いと思われます。
高速道路での故障トラブルは、基本的な点検で防げるものがほとんどだそうですので、走行前の日常点検が大切です。
また、高速道路に走り慣れたドライバーの皆さんも、常に故障車など不測の事態を想定して、スピードを控え目にして慎重な運転をしてください。
(シンク出版株式会社 2013.8.16更新)
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