以前もお話したことがありますが、渋滞時などで気を付けたいのは二輪車・原付のすり抜けによる事故です。
交差点前の渋滞など一般道路におけるすり抜けが多いのですが、最近、高速道路でも二輪車のすり抜けによる死亡事故が発生しました。
さる10月16日、神奈川県大和市の東名高速道路下り線で、渋滞した3車線区間(直線)で車の間をすり抜けようとした大型バイクの男性(40歳代)が、左側を進んでいた大型観光バスに接触して転倒し、そのまま路上に投げ出されて同じバスの後輪にひかれて死亡したのです。
大型バイクの強引なすり抜けが事故につながったものとみられています。
渋滞時には回りの車が止まって見え、バイクのライダーはすり抜けたい気持ちにかられますが、これは非常に危険な誘惑です。
渋滞のなかでは隣の車線の方が速く動いて見えることも多いので、四輪車は車線変更をしたくなって微妙にハンドル操作をしていることがあります。つまり車体は左右に寄ろうと動いていることがあるのです。ドライバーが「バイクのすり抜け」を予測していない場合は、接触する危険が大きくなります。
しかも、高速道路ではノロノロ運転時でも20キロ以上のスピードが出ていることがあるので、接触すると転倒に結びつきやすくなります。バイクに乗る人は、自分の命が惜しかったら、車体を車線の中央に置いて四輪車とともに渋滞を我慢することが大切です。
また、四輪車に乗る人も、渋滞中に少しでも速く行こうと安易に進路変更をしないで、バイクのすり抜けに十分な注意をしてください。
(2013.10.25更新 シンク出版株式会社)
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