駐車場の中というのは、意外に事故が多発する場所です。
日本損害保険協会東北支部の調査によると、なんと車両事故(保険金を支払った事故)の約3割が駐車場内で発生しているそうです。その内訳は、壁・フェンス・街灯など施設との接触・衝突が約30%、自動車同士の接触・衝突が約55%、残りは、当て逃げ、落書き被害や飛来物等による損傷となっています。
駐車場内の事故のパターンは、大きくわけて次の2パターンがありました。
1.駐車・発進する際に左右の駐車車両へ接触する。
2.駐車・発進する際に駐車場を走行する他の車両や歩行者・看板などの構造物と接触する。
駐車場内では、車を止めるスペースを探すことなどに神経が集中し、周りの車や人の動きなどへの注意が不足しがちです。
また、後方に当てないようにと気にするあまり、左右の側方間隔がおろそかになったり、バックが苦手で安全確認する余裕がなくなることもあります。
さらに、最近多いのが看板やゲートなどの障害物となる構造物に当たる事故です。普段は気にすることが少ない上方の構造物に気づかないケースが多いようです。
駐車場では時速10キロ以下の徐行を守り、駐車することだけに意識を奪われずに、他の車や歩行者あるいは上方向の障害物などに目配りを絶やさないようにしてください。車高の高い車は、とくに上方の障害物に注意しましょう。
(2013.10.28 シンク出版株式会社)
運行管理に必要な情報を厳選して収録した、「運行管理者・配車担当者手帳」。
2015年版より、一部の資料についてWEBサイトからより詳しいデータをダウンロードしていただけるようになりました。
カレンダー機能が充実し、スケジュール管理も快適に行っていただくことができます。