さる11月6日午前6時40分ごろ、横浜市の見通しがよい片側3車線の交差点で、会社員(68歳)の運転する乗用車が、右折しようとした際に、対向車線を直進してきた大学生(22歳)が運転するバイクと衝突し、運転者が全身を強く打ち、死亡するという事故がありました。
交差点を右折する乗用車と直進バイクが事故を起こすケースをみると、右折する運転者側に3つの危険要因が潜んでいることが少なくありません。
一つ目は、車体の小さなバイクは、遠くに見えるということです。したがって、まだ遠くにいるから右折できると判断して、意外に近くにいたということはよくあることです。
二つ目は、バイクのスピードを見誤りやすいということです。人間のスピードを図る能力は、真横に進んで行くものに対しては比較的正確な判断ができますが、右折時のように遠くから自分のほうに近づいてくるものに対しては、正確なスピードを判断することが難しくなります。そのため、バイクが近くにいても右折を開始することがあります。
三つ目は、車体の小さいバイクの存在を無視しやすいということです。そのため、バイクが近づいてきていても、自分が先に行けば避けてくれるだろう、スピードを落としてくれるだろうと思いがちで、強引に右折を開始することがあります。
交差点を右折するときには、決してバイクの存在を軽視したり、そのスピードや距離を過小評価しないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2013.11.14更新)