年が改まって皆の気持ちが新鮮な時期です。2014年も安全運転を確保するために、この時期の動機付けは大切です。掲示物や配布物も一新して、全員の心に事故防止を訴えていきましょう。
また、1月はスリップなど冬型事故の多発する時期でもあり、12月に引き続き、とくに派遣社員や新入社員などの指導に配慮してください。
風邪、インフルエンザ等の感染症予防も徹底しましょう。
■自動車運送事業の運行管理者の皆さんへ → ■1月の管理ごよみ →
■今年も安全運転で無事故・無違反を達成しよう
今年1年の無事故・無違反を祈念し、グループや運転者個人単位で具体的な安全運転目標を立てましょう。
個人やグループの安全運転目標は、
「見通しの悪い場所では、必ず完全に停止して安全確認します」
「右折・左折時には、歩くぐらいのスピードで走行します」
など、具体的な目標を設定することが大切です。
とくに、2013年に交通事故などが発生した事業所では、職場で検討した事故防止策をもう一度確認して、具体的なスローガンを設定してください。
全員の目標をカードなどにして、掲示すると効果的です。
(下は目標カードの例です)
■安全運転管理の年間計画の公表
今年1年間の安全運転管理・指導の計画について、各部署に伝達し徹底しましょう。
すでに年末に情報提供をしていると思いますが、年初の会合や、管理職の講話などで、折にふれて事故削減目標や管理計画について繰り返し強調するようにしてください。
※年間の安全運転管理計画のサンプルはこちらからダウンロードできます。
■「休み明け注意!」の安全運転指導
休み明けは心身がなまっていて、うっかり事故などが多くなります。
とくに、事業用自動車の運転者の場合は、休み明けに事故が顕著に多発するという統計もあり、注意が必要です。
休暇明けの運転では、とくに早めの危険予測と安全確認に心がけましょう。
身体がなまっていると、とっさの反応や操作が遅くなる危険がありますので、先の状況まで早めの危険予測を行うとともに、念入りな安全確認をして「見込み運転」を防ぎ、急に反応をしなくてもすむような運転をすることが重要です。
■スリップ事故防止指導をくり返し実施しよう
今月は降雪・積雪などにより、引き続きスリップ事故が起こりやすいので、継続的な指導が重要です。
スタッドレスタイヤを装着していると、確かにノーマルタイヤのように滑ることは少なくなります。
しかし、テレビCMのように瞬時に停止できるのは、運転スキルの高いプロドライバーに限られ、雪質などの条件が備わった場合であり、我々一般ドライバーにとって過信は禁物です。
以下の様な場所では、常にスタッドレスタイヤでも、細心の注意が必要なことを強調してください。
・橋の上、高架道路の上
・トンネルの出入り口
・交差点、踏切の手前(皆がブレーキを踏み
路面の雪がツルツルになる場所)
・川沿いの道、海沿いの道
・昼間でも日陰になりやすい場所
・崖水などが路面に降下し、側溝のない場所
【参考──本年1月より軽自動車の検査標章を変更】
国土交通省は、検査対象軽自動車の検査標章(ステッカー)の様式・貼付位置について見直しを行い、今年1月より実施しています。
軽自動車の検査標章は、軽自動車の検査を開始した1973年(昭和48年)10月から今までの様式を採用していましが、自動車の構造が多様化され、前面ガラスのないトレーラなど構造によって後面に貼付しづらいといった指摘が、自動車関係団体やユーザーから寄せられていました。
検査標章事を変更するとともに、運転者室または前面ガラスのない軽自動車は、検査標章を車両番号標の左上部の見易い場所に貼りつけることにより表示することにしました。
従来様式の検査標章
新様式(平成26年1月~)
■「30日間の事業停止」処分が施行されます
昨年9月に改正された自動車運送事業者に対する監査・処分方針の強化に伴い、平成26年1月1日より「30日間の事業停止処分」が実施されます。
この処分は、従来からある累積点数による事業停止処分や、飲酒運転の下命・容認などの悪質道路交通法違反による処分とは別に、監査によって重大違反が発覚した場合、即、発令されることになっています。
重大な交通事故は発生していない場合や警察の強制捜査を受けいていない場合でも、運行管理の実態によっては、事業の存続が危うくなる恐れがあります。
監査を受けて、事業停止処分を受けた事業者には、累積点数も付加されるので、またすぐ監査を受けることになります。そのとき、違反内容が改善されていなければ、再び、行政処分を受ける可能性があり、負のスパイラルに落ち込む危険がありますので、今回の改正は重く受け止める必要があるでしょう。
日 付 | 行事等 |
1日(水) | ・元日 |
2日(木) | ・初荷 |
5日(日) |
・小寒 |
~10日(金) |
・年末年始の輸送等に関する安全総点検(前年12月10日から) ──国土交通省が毎年、輸送機関に対して自主点検等を通じた安全性の向上を呼びかける運動 。自主点検結果を記入した点検表の提出期限は1月14日(火)です。 ※詳しくは、 同省のWEBサイトを参照してください |
10日(金) |
・110番の日──毎年1月10日は「110番の日」。110番は市民生活の安全に関する相談窓口です。緊急以外の相談は「♯9110番」を利用するなど、相談時の正しい通報については、警察庁のWEBサイトも参照してください。 |
13日(月) | ・成人の日 (第2月曜日) |
14日(火) |
・1月の製品安全点検日 ──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。 |
16日(木) |
・第54回 交通安全国民運動中央大会(東京)
──16日が分科集会(ホテルグランドヒル市ヶ谷)、17日が本大会(日比谷公会堂)。 |
17日(金) |
・防災とボランティアの日──1995年のこの日に起こった阪神・淡路大震災を契機として災害時におけるボランティア活動および自主的な防災活動への認識を深める目的で制定されました。 |
20日(月) | ・大寒 |
24日(金) |
・法律扶助の日
──1952年(昭和27年)のこの日、法律扶助協会が設立されたこと記念して制定。同協会は2006年に改組され「日本司法支援センター(法テラス)」となり、経済援助を含めた法的支援を行う中心的な機関として活動しています。 |
25日(土) | ・日本最低気温の日──1902年(明治35年)、北海道の旭川地方気象台で-41.0℃という日本の最低気温を記録したことによる。上空の強い寒気の通過と放射冷却現象によるものと考えられています。 |
26日(日) | ・パーキングメーターの日──1959年(昭和34年)に東京都が日比谷と丸の内に日本初のパーキングメーターを設置したことによります。料金は15分単位で10円でした。当時は割高感があり、あまり利用されませんでした。 |
1月上旬 | ・平成25年中の交通事故速報(警察庁) |
1月下旬 | ・平成25年中の交通死亡事故発生状況(警察庁) |
◆1月の日没時間(国立天文台天文情報センターによる)
1日(水) | 福岡 17:21 | 大阪 16:58 | 東京 16:38 |
15日(水) | 福岡 17:33 | 大阪 17:10 | 東京 16:51 |
31日(金) | 福岡 17:48 | 大阪 17:26 | 東京 17:07 |
★「おもいやりライト=早めの点灯」
運動に取り組みましょう!
1月ははまだ日が短く、東では日没が4時半ごろです。
点灯が早すぎるということはありません。「おもいやりライト」の精神で早めのライト点灯を習慣にしましょう。
「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯を ドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。横浜の運動事務局の呼びかけに呼応して全国で点灯活動を展開する動きが出ています。
※詳しくはおもいやりライトのサイトを参照してください