国土交通省では、整備不良が原因となった事故を分析したところ、ブレーキ関係の整備不良に関する事故が全体の約2割を占めているところから、次のようなブレーキ関係のメンテナンスを呼びかけています。
1・ブレーキオイルの交換
ブレーキオイルは、経年劣化するために、長年交換せずの使用していると、空気中の水分を吸収したりして沸点が下がります。
このような状態になると、ブレーキを使用したときにブレーキオイルが沸騰して気泡が発生して、ブレーキの利きが悪くなる、ベーパーロック現象が発生して、停止距離が長くなる恐れがあります。
ブレーキオイルは、メーカーが車両ごとに推奨する交換時期を参考にして定期点検等の機会に交換してください。
2・ブレーキホース等の点検整備
ブレーキホースも、経年劣化などにより亀裂や損傷が発生することがあります。
そのまま放置していると、やがてはホースに穴が開き、ブレーキオイルの漏れにつながります。液漏れが発生すると、ブレーキをかけたときの停止距離が長くなり、最悪の場合、ブレーキが利かなくなったりします。
ブレーキホース等の亀裂や損傷の有無は、こまめに点検すれば容易に発見できますので、確実に点検してください。
(シンク出版株式会社 2013.12.13更新)
※国土交通省のブレーキ装置発表資料は → こちらを参照してください
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