忘年会のシーズンになり、酒を飲んで運転代行を利用する機会も多いと思います。
運転代行を利用する人のなかには、飲食店から少し離れた駐車場の間などで随伴用自動車に乗る人がいて、「白タク行為」として問題になっています。
ご承知だとは思いますが、運転代行の業務は酒を飲んで車を運転できないドライバーの車を、代わりに運転することに限定されています。
随伴車は、代行運転をした自社の運転者を乗せて帰るために付いていくのであって、酒を飲んだ人を自宅に送迎したり、随伴車に乗せて駐車場まで送るための車ではありません。
当然こうした行為は、「白タク行為」に当たるために禁止されていますし、今年3月の制度改正で、こうした「白タク行為」に対する行政処分も強化されています。
白タクを拒否すると、「お前のところはサービスが悪いな」とか、「もう二度と頼まれないぞ」と言われたりして、客の減少につながるために、しぶしぶ引き受けている業者もいます。
運転代行を頼む人のなかには、「随伴車に乗るのは当たり前」だと思っている人もいると思いますが、それは運転代行業者に違法行為をさせていることに他なりません。
運転代行を利用する人は、随伴車に乗るのは禁止されていることを意識して、健全な利用を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2013.12.24更新)
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