さる1月9日午前8時ごろ、茨城県の下妻市で、凍結した路面でスリップしたとみられる車が踏切内に進入し、列車と衝突して運転者が意識不明の重体となる事故がありました。
事故の現場は、踏切に向けて緩い下り坂になっており、乗用車が遮断機が下りた後に踏切内に進入したとの目撃情報があり、スリップして止まれなかったと見られています。
凍結した路面では、踏切に限らず一時停止場所や信号交差点などで停止しようとした際に、スリップして止まることができずに、そのまま進入して列車や交差道路からくる車と衝突する事故が少なからず発生しています。
踏切や交差点など、停止や発進を繰り返す場所では雪が踏み固められて滑りやすくなっています。そのため、減速するタイミングが遅れたりすると、慌てて止まろうとして強いブレーキを踏んでスリップして、手前で停止することができずに踏切内や交差点内に進入してしまいます。
とくに、この事例のように緩やかな下り坂になっている場所では、なかなか止まることが出来ずに、ついつい強いブレーキを踏んでスリップしやすいので注意が必要です。踏切や交差点で停止するときには、早めにソフトなブレーキを踏んで減速する運転を心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2014.1.22更新)
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