先日、高速道路を走行しているとき、走行車線に停止してハザードランプを点灯している2台の乗用車を見かけました。軽い追突か接触だったと思いますが、走行車線に停止して話をしていたので、後方から走行してくる車が突っ込まないかと非常に気になりました。
実際に、最初の事故が軽微でも後続車が突っ込んできて大事故につながるケースが少なくないので、走行車線に長く留まるのは大変に危険です。
昨年7月17日に滋賀県甲賀市の新名神高速道路で、乗用車と軽乗用車の間で交通トラブルが発生し、乗用車が軽乗用車の前方に回りこんで停止させたところに、居眠り運転の大型トラックが追突して軽乗用車が炎上、20代女性2人が死亡する事故に発展しました。
今年1月10日、大津地裁は乗用車を停止させた44歳の男性に対して「走行車線で停止した場合、後続車が高速で追突してくる恐れがあることは十分に予見でき、被告の行為は悪質」と指摘し、懲役2年6月(執行猶予5年)の判決を言い渡しています。
死亡事故自体は、トラック運転者の居眠り運転が原因で起こっていることもあり、執行猶予がつきましたが、有罪判決であることにかわりはありません。
本線上での停止は死亡事故を誘発すると肝に銘じて、トラブルに巻き込まれた場合も安易に停止せずに、安全な場所への移動を促しましょう。
(シンク出版株式会社 2014.2.27更新)
※内閣府広報室の政府広報オンラインでは、高速道路の安全
走行や事故・トラブル時の措置について紹介しています。
高速道路ドライブをする前には参考にしてください。
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