よく見えない場所にバックする場合や、後方の死角が大きい車を動かすときには、同僚などに誘導してもらうと安心ですね。
しかし、以前もお話しましたが間違って誘導者をはねてしまう事故が発生していますので、注意してください。
さる2月22日、名古屋市内の幼稚園内駐車場で駐車スペースに向けてバックしていた乗用車が突然加速し、後部で誘導していた職員の男性に衝突し、この男性が死亡しました。
孫の園児を送ってきた女性ドライバーが、ブレーキとアクセルペダルを踏み間違えた可能性があります。
誘導者をはねる事故の危険としては、事例のようにペダルの踏み間違いやアクセルを強く踏みすぎるというミスとともに、誘導者が車の死角にいるのに気づかないままバックしてはねてしまうケースもあります。
そこで、車をバックさせるときは、必ず誘導者の姿を自分の目で確認して、たとえ車が急に動いても、その人が当たらない場所にいることを確認しながら操作をすることが大切です。誘導者の姿が視界から消えたら、どこに居るのか確認できるまでは絶対に車を動かさないことです。
さらに、誘導でバックする時はブレーキペダルをゆっくり離してクリープ現象を使って進む習慣をつけましょう。
また、車を誘導する立場の人も、車の進路には入らないように気をつけて、運転者から常に自分が見える位置に立って誘導するように心がけてください。
(シンク出版株式会社 2014.3.4更新)
小冊子「自分で気づこう!! バック事故の危険」は、一般的な駐車場や構内・コンビニ駐車場におけるバック行動のイラストを見て、自分の運転上の危険をチェックすることができる小冊子です。
自分自身でバック時の危険性に気づくことにより、バック事故防止を図る教材です。