皆さんのなかには、4WD車(4輪駆動)に乗っておられる人もいると思います。4WD車は、エンジンの駆動力をバランスよく4輪に伝えますので、登坂性能など優れた操縦安定性を発揮しますが、それだけにタイヤの選択には注意が必要です。
たとえば、タイヤが1本バーストしたので、「1本だけタイヤ交換」をしたいという場合があります。そのとき、1本だけ異ったタイヤを装着すると、前・後輪の摩耗状況の差やトレッドパターンの違い、直径の差(同じサイズ表記のタイヤでも、メーカーが違えば実際のタイヤの直径が異なることがあります)などによって回転差が生じ、ディファレンシャルギアに過度の負荷がかかった状態になります。
こうした状態で走行していると、ディファレンシャルギアが異常加熱して、ついには焼き付いて走行不能になったり、ひどいときには発火して車両火災を起こすことがあります。
4WD車に乗っている人は、タイヤの使用に関して次の点を遵守してください。
1・前・後輪ともに自動車メーカーが指定したサイズを使用する
2・タイヤのメーカー、銘柄、トレッドパターンを四輪とも同一にする
3・摩耗差の著しいタイヤを混ぜて使用しない
4・タイヤの空気圧を指定空気圧に調整する
(シンク出版株式会社 2014.3.28更新)
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