皆さんのなかには、新年度になって業務の都合により運転する車種が変わった人もいると思いますが、車種が変わると運転操作のコツも微妙に変化しますので、慣れるまでは操作に注意してください。
とくに、今までセダン型の乗用車にしか乗ったことがない人が、ワンボックス車や小型トラックなどを運転すると操作に戸惑うことがあります。一つには車両感覚が違うからです。つい乗用車の感覚で運転してしまいがちですが、車種が違えば車幅サイズが大きくなったり車高が高くなっていますので、駐車場での接触や軒などとの衝突が起こりやすくなります。意識的に上下左右を確認する姿勢が必要です。
またワンボックス車では、狭い場所で左折時などに左側のボディをこすったり、縁石に後輪を乗り上げたりする人が多いようです。
これは、左折時のハンドルを切るタイミングが早過ぎることが一つの原因だと思われます。乗用車のハンドル位置は前輪と後輪の真ん中ぐらいですが、ワンボックス車やトラックは前輪のちょうど上にハンドル位置がありますから、左折時などに乗用車と同じ感覚でハンドルを切ると、少し早すぎることになります。
ハンドルを切るタイミングがわかりにくい場合は、路肩と車両左側との間隔に余裕を持って左折すると、内輪差があっても当たりにくくなります。しかし、左側を開ける癖をつけると、バイクや自転車が入り込んで巻込み事故につながりますので、上手に左折できるまで駐車場などでポールを置いて練習して、ハンドルを切る感覚をつかむようにしてください。
(シンク出版株式会社 2014.4.10更新)
本作品は、社有車を運転するにあたって知っておかなければならない、従業員の交通事故と企業リスクについて解説しています。
交通事故を起こした従業員本人が負わなくてはならない「社会的・道義的責任と法的責任」について解説しています。
さらに事故によっては、企業にも責任が及ぶ場合があり、そうした場合に問われる「社会的・道義的責任と法的責任」や「企業の損失」についても、わかりやすく解説しています。