車内に水が入ったペットボトルなどを置いておくと、太陽光線の反射・屈折した光が一か所に集中して車両火災が起こることがあります。
皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、これは「収れん火災」と呼ばれおり、ペットボトルの他に、水晶玉、金魚鉢などでも発火した例があります。
さる3月6日、栃木県小山市内のアパート2階のベランダ付近から火が出ているのを近所の人が見つけ119番しました。現場検証の結果、ベランダにあったタイヤのアルミホイールに太陽光が反射し、近くの洗濯物などを焼いたものと判明しました。
このタイヤホイールは、一般的なホイールと違ってスポーク部分がなく、凹レンズのように中央がくぼんだ形状のホイールで、タイヤを装着した状態で4個ほど置いてありました。斜めに立てかけてあったそのうちの一つが、凹面鏡の役割をして火災につながったものでした。
国民生活センターでは、タイヤホイールによる「収れん火災」の発生を実験しており、「凹面鏡のような形状で光を反射するメッキ処理のホイールは、最悪の場合収れん火災が発生する可能性がある」として、注意を呼び掛けています。
凹面鏡のような形状のホイールを持っている人は、タイヤの保管場所や駐車場所などに十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2014.4.30更新)
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