さる6月23日、北海道江別市の道央自動車道の江別東インターの入り口で、幼稚園児と保護者、教諭ら計48人が乗せた貸切バスが料金所を通過しようとした際、ETCのバーが開かずドライバーが急ブレーキをかけ、乗っていた2人が転倒して頭を打つなどのケガをする事故がありました。
ETCが普及し始めた頃は、スピードを出してレーンを通過しようとして、開閉バーに上がる前に突っ込む事故が多発していました。
しかし最近では、バーが遅れて開くようになっており通過スピードも時速20キロ以下に抑えるように広報されていますので、バーに激突する事故も少なくなりました。
ところが、この事故のようにETCの期限切れや挿入不良などの理由からバーが開かないことがあり、そのために停止できずにバーに激突したり、急停止した車に後続車が追突するという事故などが増えています。
バスがどのくらいのスピードで通過しようとしたのかわかりませんが、急ブレーキを踏んで乗っていた人が転倒したのですから、それなりのスピードが出ていたと思われます。
ETCレーンを通過するときには、スピードを落とすことが大原則です。
そうすれば、万一バーが開かなかったときに急ブレーキを踏まずに済みますし、後続車に追突される危険も少なくなります。
(シンク出版株式会社 2014.6.27更新)
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