先日、高速道路のサービスエリアに「スタッドレスタイヤを夏用タイヤとして履き続けるのは危険です!」というポスターが貼ってありました。
まれに、古くなったスタッドレスタイヤを履きつぶそうとして、そのまま、夏の間も交換せずに走行しているドライバーがいるようです。
スタッドレスタイヤは激しい雨の日など、高速道路で水面の上を車が滑走する「ハイドロプレーニング現象」が起こりやすく危険なので、すぐに夏用タイヤに交換してください!という内容です。
タイヤメーカーのホームページなどで調べてみるとその通りでした。
スタッドレスタイヤは、冬のアイスバーンに照準をあてて開発しているため、マイナス20℃という低温でも硬くならないようなゴムを使用しています。そこで、気温の高い夏場は、スタッドレスタイヤのゴムはさらに柔らかい状態になり、濡れた路面での摩擦力が低く、滑りやすくなるということです。
とくに激しい雨の日など、スタッドレスタイヤの柔らかいトレッドは水圧に負けて変形し、「路面とタイヤの間にある水膜を切り取る力が弱まり、ハイドロプレーニング性能が劣化する」と警告しています。
また、通常の乾いた道路でもブレーキ性能は夏タイヤに比べて悪く、制動距離が長くなるそうですから、追突などの危険も高まります。
どうしても、引き続きスタッドレスタイヤを使用する場合は、このようなマイナス面をよく理解して、車間距離をとって早めの減速を心がけ、とくに雨の日は速度を控えるように気をつけてください。
(シンク出版株式会社 2014.07.14更新)
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