皆さんは車でいろいろな場所にドライブに行くと思いますが、山道等の走行でとくに注意していただきたいのが、追越し時の危険です。
先日も、下り坂での追越しに端を発して大事故が発生しました。
さる7月23日午前6時40分ごろ、福島市土湯温泉町の国道115号で追越しをかけた4人乗りワゴン車と対向の乗用車が正面衝突し、双方の乗員のうち2人が死亡、1人が意識不明の重体となりました。
下り坂を走行してきたワゴン車が前の車を追い越そうと中央線を越えたあと、カーブを曲がりきれずに対向の登坂車線を走ってきた乗用車と衝突したのです。現場付近は峠道で、急な勾配や急カーブが連続する区間でした。
こうした山道では、前方の見通しが悪く、下り坂で速度が出すぎてしまうことも多いので、追越しは非常に危険です。とくに乗員がたくさん乗った車は遠心力などの影響を受けやすく車体のコントロールを失うことが少なくありません。
前の車が少しぐらい遅いからといって、すぐに追越しをかけないでください。
どうしても追い越す必要がある場合は、片側2車線以上ある平坦で対向車のいない直線道路で、慎重に行いましょう。
(シンク出版株式会社 2014.07.28更新)
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