最近、都会を中心にトラックの荷台に大きな広告看板を搭載して走り回っている車を見かけるようになりました。走行中にこうした車に出会うと、見るともなしに見てしまい、ついわき見運転をすることがあります。
これは、ロシアでの話ですが、トラックのボディに女性の胸を強調した写真を搭載して30台走り回り、このトラックに気をとられるドライバーが続出して、一日あたり500件以上の交通事故を引き起こしたと、非難が殺到しているそうです。もちろん、警察はこの際どい写真を撤去するよう広告代理店に指示したとのことです。
これは極端な例だとは思いますが、われわれ人間は何か珍しいものに出会うと、ついそちらに目を奪われてしまう傾向があります。こうした傾向がよく現れるのが、交通事故の現場に出会ったときです。
対向車線などで事故を起こしていると、つい見てしまうので自然とスピードが落ちてきて、「事故見渋滞」などという言葉が生まれるほどです。日本でも、これから荷台に広告看板を載せたトラックが増えてくると思いますので、それらに気をとられることなく安全運転をしてください。
(シンク出版株式会社 2014.10.20更新)
セルフチェックシリーズ「うっかり事故の危険度をチェックしよう」は、「わき見・漫然運転」をはじめとして「先急ぎ運転」「思い込み運転」によるうっかり事故の危険度を自分自身で知ることができる事故防止教育教材です。
自分がどのようなときに「うっかり」しやすいかを知ることができ、具体的な安全運転目標を立てることで、「うっかり事故」の防止をはかることができます。