今日は、岐阜県のデータを参考にして通勤時の交通事故についてお話したいと思います。
岐阜県下でマイカー通勤をする人の割合は首都圏や近畿の大都市圏などに比べて高いでしょうが、公共交通が非常に発達した首都圏などの方が特殊な地域といえますので、全国的にみると参考になるデータだと思われます。
岐阜県警の分析資料によると、平成25年中の人身事故に占める通勤時事故の割合は25.7%で、ほぼ4件に1件は通勤時に発生しています。
事故類型を出勤時・退勤時に分けてみたデータによると、出勤時は「追突」・「出会い頭」・「交差点右左折時」の事故が多発し、構成率も全事故の率より上回っています。一方、退勤時は、追突事故と人対車両事故が出勤時に比べて多発し、構成率も全事故の率を上回っています。
岐阜県警では、「出勤時は急ぐあまり幹線道路から脇道に入り交差点での出会い頭や右左折事故が多発し、退社時は開放感からぼんやり運転などとなり、追突や歩行者をはねる事故が多発すると思われる」と分析しています。
マイカー通勤をしている人は通勤時事故が多発していることを肝に銘じて、とくに退勤時は注意力を高めて、歩行者との交通事故を防ぎましょう。
(シンク出版株式会社 2014.11.12更新)
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