最近、大阪府警が「ひき逃げ」の動機を調査した結果を発表しました。それをみると、「ひき逃げ」をあまりにも軽く考えている実態が明らかになってきました。
大阪府内のひき逃げで摘発されたドライバー636人に動機を尋ねたところ、102人(16・0%)が「事故か半信半疑だった」、101人(15・9%)が「大したことないと思った」と回答しています。
これらは、「ひき逃げ」をした自分に対する言い訳をしているのかもしれませんが、それにしてもひどい理由だと思います。
車を運転している人ならわかると思いますが、走行中に何かに当たったらすごい衝撃を感じます。ちょっと擦った感じでもガリガリと大きな音がしますので、どれだけ車が壊れているかと外に出て確認してみると、大した傷でなくてホッとすることがあります。
ですから、人と当ったりすると「ドーン」と大きな衝撃を受けるはずです。そんな衝撃を感じて逃げるというのは、人命救助の観点から考えても許されるものではありません。
ドライバーが逃げたために、助かるはずの命が失われることもあります。運転中に違和感や衝撃を感じたら車を降りて確かめ、人が倒れていたらすぐに救急車を呼ぶなど人命救助をしてください。
(シンク出版株式会社 2014.12.2更新)
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