昔からよく「飲酒運転」をすると人生を棒に振る、人生を狂わせるなどと言われていますが、飲酒運転に対する風当たりの厳しさがわからないのか、一向に飲酒運転がなくなりません。
ところが、兵庫県警が行った調査によると、本当に人生を狂わせている実態が明らかになっています。
今年9月~10月に飲酒運転により免許取消し処分や90日以上の免許停止処分を受けた58人に対して聞き取り調査をした結果、約9割以上が「家庭や仕事面に影響が出た」と回答しています。
なかでも勤務先の処遇については、厳しい実態が浮かび上がっています。自営や無職の人などを除く26人のうち半数の13人が「解雇や退職」になっており、8人が「降格や減給」に、5人が「配置換え」になっており、職場では飲酒運転に対して厳しい態度で臨んでいることがわかります。
飲酒運転をするときには、結果の重大性を考えずにほんの軽い気持ちで行っていると思います。しかし、たった1回の飲酒運転で今まで一生懸命努力して築いてきた生活が、一瞬にして崩れてしまうのです。
これから年末年始にかけては、飲酒する機会も増えます。まかり間違っても、人生を棒に振るような飲酒運転はしないでください。
(シンク出版株式会社 2014.12.18更新)
いわゆる二日酔いや、少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、飲酒運転に陥る事例が後を絶ちません。
小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修により、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しており、「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができます。