高速道路を長時間走行していると、だんだんとスピードに慣れてきて感覚が麻痺し、少々スピードが出ていても「速い」と感じなくなります。
そのため、高速道路から出て出口に向かうとき、減速車線からランプウエイに進入したときに十分にスピードが落ちていなくて、ランプウエイのカーブを曲がり切れないといった事態になることがあります。
さる1月8日、熊本市の九州自動車道植木インターチェンジの出口付近の左カーブで、本線から料金所に向かっていた中型トラックがガードレールを突き破って横転し、運転していた男性が死亡する事故がありました。
事故の原因はわかりませんが、ブレーキ痕がなかったということですから、おそらくランプウエイを走行するときにスピードを出し過ぎていたために、カーブを曲がり切れなくてガードレールに突っ込んだのではないかと思われます。
高速道路から出るときには、自分では十分にスピードを落としたつもりでも落ちきっていないことがよくあります。ランプウエイに入ったときにはスピードがどれくらいかをスピードメーターで確認する習慣をつけてください。
(シンク出版株式会社 2015.1.16更新)
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