雪道走行に欠かせないスタッドレスタイヤは、4輪全てに装着するのが当たり前と思っていたのですが、なかには駆動輪だけしか装着しない人もいるようです。
そのため、国土交通省ではスタッドレスタイヤを駆動輪の2本だけしか装着していないと、スリップ事故などを起こすおそれがあるとして、スタッドレスタイヤは4本全てに装着するように呼びかけています。
国土交通省が行った実験では、雪道を時速60キロで走行中にブレーキをかけた場合、駆動輪の2本だけにスタッドレスタイヤを装着しているだけだと、4本全てに装着している場合と比べて制動距離がかなり延びています。
また、カーブを走行する実験では、FF車(前輪駆動車)でスタッドレスタイヤを前輪の2本だけに装着した場合では、夏用タイヤを装着している後輪が滑ってスピンして曲がれませんでした。FR車(後輪駆動車)でスタッドレスタイヤを後輪の2本だけに装着した場合では、夏用タイヤの前輪が滑って外側にコースアウトしています。
発進時や直線走行時などではそんなに差がでないのですが、制動時やカーブ走行時には確実に差が出ます。スタッドレスタイヤは駆動輪だけでなく全てのタイヤに装着するようにしてください。
(参照)国土交通省自動車局審査・リコール課
http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha08_hh_001852.html
(シンク出版株式会社 2015.2.6更新)
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