最近、ヨーロッパやアメリカなどの研究機関から、椅子に座っている時間が長い人ほど寿命が短くなるという恐ろしい調査研究結果が次々に発表されています。
椅子に座る時間が長いといえば、いちばん気になる人は車を長時間運転するドライバーではないでしょうか?
長時間椅子に座っていることで、下肢の血流の流れが悪くなって血栓を作りやすくなり、突然の呼吸困難や胸痛などを引き起こし、ときには突然死につながることがあります。
これは、昔は「エコノミークラス症候群」と言われていましたが、最近ではエコノミークラス以外の飛行機搭乗者やトラック運転者、タクシー運転者、長距離バス旅行者などにも発症していることから、今日では「旅行者血栓症」という呼び方で統一されています。
この病気は、長時間座っていることで足の血流が悪くなることが原因ですから、車を運転するときにはこまめに休憩をとって下肢の運動を行うことが大切です。具体的には、膝の屈伸運動や足首を回すなどしてください。
また、血液の粘度が増すと血栓症を起こしやすくなりますので、こまめに水分を補給することも心がけてください。
(シンク出版株式会社 2015.2.19更新)
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