さる2月15日午後9時35分ごろ、富山市のトンネル出口付近を走行して乗用車が、凍結した路面でスリップして道路左側の縁石に乗り上げ道路標識とガードレールに衝突する事故がありました。
警察では、乗用車のスタッドレスタイヤがすり減っていたために、スリップしたものとみています。
冬道走行に欠かせないスタッドレスタイヤですが、意外と使用限度を知っている人は少ないように思います。通常の夏タイヤの場合には、乗用車のタイヤで残り溝が1.6ミリ以下になれば、使用限度を示すスリップサインが現れますので、このサインが出たらタイヤを交換する必要があります。
スタッドレスタイヤの場合には、タイヤの溝が50%ほど摩耗したときに写真のような「プラットホーム」が現れます(写真参照)ので、これが使用限度になります。この「プラットホーム」が現れたタイヤは、当然冬用タイヤとして性能を確保することが難しくなり、スリップする可能性が高まりますので、冬道を走行する場合には交換してください。
ただし、「プラットホーム」が露出したタイヤは、冬用タイヤとしては使用できませんが、夏用タイヤとしては使用できますので、雪のない季節に使用してください。
(シンク出版株式会社 2015.2.20更新)
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