先日、福井県越前市で公民館に勤務する女性主事(57歳)が、酒気帯び運転でハンドル操作を誤り、田んぼに転落する事故がありました。
この女性は、午後9時半ごろから同僚とお酒を飲んだ後、運転代行を呼んだが見つからないために、車内で1時間半ほど仮眠をとった後、車を運転して自宅に戻る途中に事故を起こしたものです。
最近の「酒気帯び運転」の傾向をみていると、この事例のようなパターンがよく見られます。
まず「運転代行」を呼ぼうとしたが時間がかかる、あるいは運転代行が見つからないといった局面があります。そこで、仕方なしに車内で少し仮眠をとって覚ましてから車を運転して帰ろうということになります。
しかし、何度も言うようですが、1~2時間程度仮眠をしたからといって、体内からアルコールは抜けません。ところが、少し仮眠をすると本人は覚めたような気になり、「運転しても大丈夫だ」と思って運転して酒気帯び運転で事故を起こしたりするのです。
運転代行が時間がかかるなどと言われると、車内で仮眠をすれば大丈夫と考える人がいますが、この思考パターンは酒気帯び運転に直結しますので絶対にやめてください。
(シンク出版株式会社 2015.3.6更新)
いわゆる二日酔いや、少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、飲酒運転に陥る事例が後を絶ちません。
小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修のもと、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の 自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しており、「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができます。