さる3月5日午前8時ごろ、神奈川県厚木市の県道を自転車で通学中だった女子高校生がバランスを崩して転倒して、後ろから走ってきたトラックにひかれ死亡する事故がありました。
高校生は、前から歩いてきた女性をよけようとしたところ、女性のリュックに自転車が接触したためにバランスを崩し、路側帯から車道にはみだし転倒したということです。
狭い路側帯しかないような道路を走行していて、左側を自転車が走っていると、いつバランスを崩して道路上に出てこないか、不安になることがあります。
そんなときには、ほとんどの人は自転車がバランスを崩してもよいように側方間隔をできるだけとって追い越していくと思います。しかし、今回の事故現場のように交通状況によってはあまり側方間隔をとれないときがあり、そういうときにはバランスを崩すこともないだろうと、自己暗示にかけて追い越していくと思います。
たいていの場合、自転車がバランスを崩すことがないので事なきを得ているのですが、この事故のように前方から歩行者が来ている場合には、歩行者を避けるためにバランスを崩して車道に出てくることもあります。
自転車が歩行者とすれ違うまでは、スピードを落として自転車に追従するという慎重な運転が求められる場面であったと思います。
(シンク出版株式会社 2015.3.13更新)
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