ご存じのように、多くの店舗や施設の駐車施設には障害者用の駐車スペースが設けられています。ところが、障害のない健常者が駐車していても利用対象者の車かどうかの判断が難しいため、誰でも駐車できるような状況になっているのが実情です。
これは、障害者でもない健常者が「車いすマークが表示されたスペースが開いてるから」とか「入口に近いから」と、障害者用の駐車スペースに平気で止めるというドライバーのモラルのなさが問題であることは言うまでもありません。
しかし、自治体としては障害者が暮らしやすい社会を実現するためには、こういう現状が続くのはよくないということで、利用対象者に許可証を発行して車に掲示してもらい、利用対象者かどうか判断しやすいようにする取組みが増えてきています。
こうした取組みは、平成18年に佐賀県が全国に先駆けて「パーキングパーミット(身体障害者用駐車場利用証)制度」として始めたのをきっかけに、今では全国の自治体に拡がりつつあります。
こうした制度が拡がり、障害者が利用しやすい環境が整備されるのは喜ばしいことですが、ドライバーのモラルが向上し、このような制度が拡がらないようにしたいものです。
(シンク出版株式会社 2015.3.17更新)
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