行楽期に入り、気をつけたいのが飲酒の誘惑です。屋外でバーベキュー大会などを開くと、昼間からビールなどを飲んでしまいがちですが、夕方には「もう酒は覚めた」と思って車を運転してしまう人がいます。
しかし、アルコールは短時間では分解されないので、自分では覚めたと感じても血液中に残っていて、さまざまな運転能力の低下があり、それが事故につながります。
飲酒運転はとくに死亡事故に結びつきやすいと言われ、交通事故総合分析センターの分析によると(※)、車の乗員が死亡した事故の飲酒あり率は非常に高く、普通乗用車では20.2%と5人に1人は飲酒運転です。
次いで、軽乗用車の13.8%、小型貨物車の10.6%などが飲酒ありとなっています。普通貨物車がもっとも低く3.8%でした。一方、乗員死傷事故全体ではすべての車種で飲酒ありの率は0.5%以下でした。お酒をのむといかに死亡事故に結びつきやすいかということがわかります。
お酒が体内にあると、歩行者などを傷つけてしまうだけでなく、自損事故で自分自身や助手席同乗者が死亡してしまう危険が高いことを肝に銘じて、くれぐれも飲酒運転だけはしないように気をつけてください。
※交通事故と運転者と車両の相関についての分析結果(平成27年4月発行)より
(シンク出版株式会社 2015.4.22更新)
いわゆる二日酔いや、少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、飲酒運転に陥る事例が後を絶ちません。
小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修のもと、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の 自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しており、「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができます。