皆さん、夜間走行するときヘッドライトの上下をこまめに切替えていますか?
交通量が少ない道路を走行しているドライバーは、切り替えているでしょうが、交通量の多い市街地を走行するドライバーは、常にライトを下向きにしていることが多く、上向きにすることは滅多にないというのが実情ではないでしょうか?
ライトを上向きにしないのは、一つにはネーミングが影響しているのではないかと思います。道路運送車両の保安基準では、上向きライトは「走行用前照灯」、下向きライトは「すれ違い用前照灯」と呼ばれています。つまり、「上向きライト」は走行するときの基本ライトなのです。
ところが、最近ではこうした言葉を使う人はいなくて、ほとんどの人は「上向きライト」、「下向きライト」と呼んでいます。そのため、「上向きライト」というと、何となく前車や対向車が眩しいというイメージを持ってしまい、走行するときには常にライトを下向きにしているのではないかと思います。
もう一つは、切替えが面倒だという意識が働いて、下向きのまま走行している人も多いと思います。確かに、市街地では常にライトを上向きにするのは難しいとは思いますが、対向車が遠くにいるときなど一瞬ライトを上向きにすると、遠くにいる無灯火の自転車などが発見できます。
ヘッドライトの上下をこまめに切り替えて、早めに危険を発見するようにしてください。
(シンク出版株式会社 2015.4.23更新)
~歩行者との交通事故を防ぐ運転の心得~
交通事故死者の3割以上は歩行中に事故に遭っています。
このDVDは自動車と歩行者との交通事故において割合が高い、子どもや高齢歩行者、夜間の歩行者事故に注目し、事故防止のポイントをまとめた映像教材です。
主な構成は、以下の通りです。
■子どもの歩行者との事故──生活道路上での事故ポイント
■高齢歩行者との事故──高齢者の特徴を知る
■夜間の歩行者との事故──生死を分けるハイビーム