皆さんは、道路外の駐車場などから出るとき歩道を横切ることがあると思いますが、どんな確認の仕方をしていますか?
先日、歩道を歩いていて、目の前でワゴン車と自転車が衝突しそうになりました。そのワゴン車は、歩道に面したビルの地下駐車場から出てきたのですが、私は車から見て右側から接近していましたので、ビルから出ようとした車の運転者と目があいました。
運転者は、私とは距離が離れていることと、車道を右側からくる車がいないことを確認して、そのまま歩道を横切ろうとワゴン車を前に出しましたが、出る前に左側をまったく確認しませんでした。
ところが、歩道の向こう側からは自転車がかなりのスピードで接近していて、ワゴン車に気づいて慌てて車道に出たので何とか衝突を避けられました。もし、歩道にガードレールや植樹などがあって逃げ場がなかったら事故になっていたと思います。
車が歩道を横切るときは手前で停止して右だけでなく左も確認するのが鉄則です。とくに車道へ出る場合は左折するので、左側が重要です。必ず確認する習慣をつけてください。
また、自転車で歩道を走る場合は、駐車場などからの車の出現を予測して、速度を落とし死角の確認を怠らないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2015.5.21更新)
四輪車から見ると自転車の危険行動は気になりますが、つい軽視してしまいがちではありませんか?
小冊子「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、四輪車が自転車と衝突した事故の代表的な事例を6つ取り上げて、四輪運転者にどのような過失があったかを考える形式になっています。
また、自転車側の過失割合が大きかった事例も紹介しています。自転車も「車両の仲間」であり、単なる被害者ではすまないことが理解できる内容になっていますので、ドライバーはもちろん自転車利用者の教育にも最適の教材と言えます。