違反の多い人は事故を起こす確率が高いということは、過去にもいろいろなデータから言われていることですが、先日大阪府警が発表した興味深い分析データがありましたので、改めて紹介したいと思います。
平成24~26年の過去3年間に大阪府内で死亡事故を起こしたドライバー594人に対して、事故発生時から過去5年間の違反歴を調査したところ、7割以上に当たる436人に違反歴があることがわかりました。
違反の内容も、「スピード違反」がいちばん多く320件(26・8%)、次いで「信号無視」が234件(19・6%)、「シートベルト非着用」226件(19・0%)の順となっており、この3つの違反で65%以上を占めています。
これらの違反を犯すドライバーは、法令遵守意識が低いことがわかりますよね。こうした人は、自分さえよければ他人に迷惑をかけても構わないといった気持ちで運転していて、それが事故につながっているのではないでしょうか。
道路は自分一人のものではありません。車だけでなく人や自転車などいろいろな人が利用していますので、ルールを守り他人に迷惑をかけない運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2015.5.29更新)
事故によって鉄道をストップさせたり、田んぼに廃油を流出させるなど、社会に大きな損害を与える事故が発生することがあります。
小冊子「こんなに大きい!事故の社会的損害」は、わずかなミスや、低い安全意識による交通事故が、事故の当事者以外の人にも大きな損害を与え、取り返しの付かない事態に発展することを理解していただくことのできる教育教材です。