さる6月22日の午後7時すぎ、福岡市のスーパーの駐車場で、家族と買い物に来ていた2歳の女の子が、駐車場から出ようとした乗用車にはねられて死亡するという事故がありました。
乗用車を運転していた38歳の女性は、駐車場から出ようと前に動いたときに、「『ドン』という音がして、ぶつかったことに気づいた」と話しているということです。
運転者のコメントをみると、子どもの存在にまったく気づくことなく、発進していることがわかります。さらに、ゆっくりと発進するのではなく、ある程度スピードを出していたのではないかと思われます。
7時頃のスーパーの駐車場といえば、親と一緒に買い物に来ている子どもはたくさんいるはずです。しかも、子どもは動きまわることもあり、いないと思っても車の前を横切ることもあります。
そうしたことを考えると、発進するときにはそうした子ども対してもう少し配慮する必要があったのではないかと思います。
具体的にいえば、発進する前にまわりを見渡して子どもの存在を確認する、発進するときも歩くようなスピードで出て行くといったことです。
スーパーの駐車場では、子どもの動きに十分注意してください。
(シンク出版株式会社 2015.6.29更新)
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