梅雨の後半は激しい集中豪雨に見舞われることが少なくありません。雨による道路の冠水や路肩の崩落だけでなく、落石にも注意しましょう。
さる7月3日午前8時ごろ、奈良県十津川村の国道168号線のトンネル入り口付近を走行していた軽トラックに、山から落ちてきた石が直撃する事故が起こり、運転していた58歳の女性が重傷を負いました。
事故当時、現場付近は激しい雨が降っていました。道路脇の斜面には落石防止用ネットがあったものの、トンネル入り口の前にはネットがなく、ちょうど上から落下した重さ67キロの石が軽トラックに当たりました。
このような落石の直撃事故は珍しく、注意しても防ぐのは難しいでしょうが、激しい雨のときは、レジャー目的などであれば、山道走行そのものを控えたほうがよいと思われます。
皆さんも、落石注意という標識をよく見かけると思います。この標識は、走行中に石が落ちてくる危険を指し示すというより、道路上に落ちている石に気をつける場所であることを示しています。とくに雨の降った後は、道路上の落石を予測して走行しましょう。
(シンク出版株式会社 2015.7.9更新)
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