最近、歩行者の死亡事故に占める高齢者(65歳以上)の割合が、約7割近いということはご存じですか?先日も高齢者が歩行中にはねられる事故が発生しました。
7月13日午後7時50分ごろ、山形市内の片側1車線道路を走行していた乗用車に、右から横断してきた69歳の男性がはねられ、出血性ショックで死亡しました。男性は畑から自宅に戻る途中で、ドライバーの発見が遅れたようです。
この事例のように、車の進行方向からみて、高齢歩行者が右側から横断してくるときに衝突する事故が多いのが特徴です。
高齢者は車の接近速度を見誤りやすく、車のライトを見て自分が照らし出されているので相手が止まってくれるだろうと思い込みやすいことから、横断の後半で車に衝突するとみられています。また車側からすると、とくに夜間は道路の右側が見えにくく、左側からの横断者は避けられても右からくる歩行者の発見が遅れやすいのです。
高齢者は横断歩道のない場所でもどんどん横断してくると考えて、夜間はライト上向きを基本として、右側への注意を怠らないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2015.7.21更新)
「右から突然高齢者が横断してきた」「高齢者の乗る自転車が突然進路変更してきて衝突した」といった事故が多発しています。その背景には高齢者とドライバーの意識のギャップがあります。
小冊子「高齢者との事故を防ごう」は、事故防止に学び、なぜ高齢者が夜間に右側から横断してくるのか、なぜ、急に自転車で進路変更するのかといった要因を解説しています。
ドライバーが高齢者との意識のギャップに気づくことで、事故を防ぐことを目指すという観点で、高齢者事故防止教育に最適の教材です。