「アイドリング発進」「アイドリングバック」などという言葉を知っていますか?
昔はMT車が大半でしたから、操作の上手なドライバーは、構内などでソロソロと車を動かす場合、ギアとクラッチ操作だけでアクセルを踏まずに、車を動かしていたそうです。
今でも、トラックドライバーにバック時は「アイドリングバックを厳守」と指導している運送会社があります。アイドリング状態からクラッチをつないだり切ったりしながらのバックは、左右のミラーやバックモニターを落ち着いて確認する余裕があるので、狭い場所でもバック事故を防げるからです。
AT車しか乗らないドライバーも、バック時はこのアイドリングバックに習って、クリープ現象バックを習慣にしてはいかがでしょうか?
クリープ現象でも、車はソロソロと動きます。クラッチの代わりにブレーキペダルを緩めたり踏んだりしてゆっくり加減しながらバックする癖をつければ、後方も落ち着いて確認できます。
ブレーキペダルしか使わない癖をつければ、たとえギアを勘違いしていても大きな事故につながる危険も少なくなります。
(シンク出版株式会社 2015.8.4更新)
小冊子「自分で気づこう!! バック事故の危険」は、一般的な駐車場や構内・コンビニ駐車場におけるバック行動のイラストを見て、自分の運転上の危険をチェックすることができる小冊子です。
自分自身でバック時の危険性に気づくことにより、バック事故防止を図る教材です。